カタナゴルフのドライバーは今でも評判?高反発モデルの評価は?
シニア向け高反発ドライバーと言えども、カタナゴルフが作るとこうなるという気品あるドライバーの登場です。VOLTIO Ⅳ G Hi SPEEDER BLACKは飛距離の低下とスライスに悩むシニアにピッタリのドライバーです。
独自のハニカム構造クラウンでたわみを大きくすることで更なる飛距離を得るとともに、グースネックがボールを捕まえ、かつてのストレートからドローの球筋を甦らせてくれることでしょう。
シャフトはオリジナル設計のフジクラスピーダー、心地よいしなりとの相乗効果でより遠くへボールを運べる、そんなクラブです。
ロフト角 | 10° |
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ライ角 | 59.5° |
ヘッド体積 | 460cc |
クラブ長さ | 46インチ |
クラブ重量 | 276g |
フェース素材 | 2041チタン |
ボディ素材 | 8-1-1-1チタン |
価格 | ¥118,000 (希望小売価格) |
カタナゴルフのここが凄い3選

2041チタンを採用することでフェースを極限まで薄くて大きな反発力を得ることが出来ましたが、ただ薄くするのではなく中央よりも周辺部を薄くするというこだわりの設計となっています。
ヘッドのボディーもたわみを得るために薄くすればいいのですが、強度不足が問題点となってきます。そこでヘッドのクラウンを独自のハニカム構造とすることで、強度を得ると同時に軽量化にも成功しました。インパクトでヘッド全体をたわませることでより大きな反発力を生み出しています。余った重量はソールに分配することでより低重心化が可能となり、大きなキャリーが期待できます。

ヘッドを上から見下ろすとオーソドックスで安心感のある形状となっていますが、最新の技術が満載です。従来の製品と比較して重心位置を少しだけフェースよりに設定してあるためスピン量も少な目となります。これにより無駄なスピンによる吹け上がりを抑えるとともに、ランを稼ぐことが出来てトータルディスタンスの向上に貢献します。
ソール幅が最も広い部分からフェースのスイートエリアに向けて置かれたウェイトによって慣性モーメントを確保しており、インパクト時の衝撃力を余すことなくボールに伝える設計となっており強い弾道を実現しています。

シャフトにはオリジナル設計のフジクラのスピーダー360が装着されています。重さは超軽量の30g台でありながらマルチフープ構造を採用することでしなりと復元力を同時に実現しています。つまり、軽く振りやすいが当たり負けしない強さも兼ね備え、コントロール性能も高い次元でバランスよく調和させた理想のシャフトと言えるでしょう。
手元は剛性を高めしっかりとしたフィーリングを保ち、先端部はしなりを活かした先中調子に仕上がっており弾き感のある飛ばしに有利な特性となっています。ゆったりと振りぬくだけでボールが勝手に飛んでいく、そんなシャフトです。
重心位置にこだわったドライバー

カタナゴルフ独自のヘッド構造で極限の高反発力を更に高め、重心位置を見直すことでほど良い低スピン化を実現した、ドライバーに仕上がっています。始めからフジクラのスピーダーが装着されていることも魅力の一つで、スイングタイプによってはグラファイトデザイン社製のシャフトが選べるのもポイントが高いです。シャフト長が46インチと振りやすい長さに設定されており、飛距離と同時にコントロール性も確保されている点も高評価です。
ただ単に飛ばすだけならヘッドを高反発化してシャフトを長くすればいいという安易な方策はとっておらず、ヘッド、シャフト各々が十分な資質を持っていながらそれを高次元でバランス良く組み合わせた素晴らしい製品でしょう。落ち着いた品のあるデザインも秀逸で、構えた時に安心感を演出してくれ、特にGシリーズにおいてはグースネックのデザインがスライスへの不安を打ち消してくれることでしょう。重心位置の研究にも余念がなく、今後がさらに期待出来そうです。
カタナゴルフ VOLTIO Ⅳ G Hi SPEEDER BLACKの長所・短所
一般的なメーカーにおいては、シニア向け高反発ドライバーに限れば、ヘッド形状やシャフトなどバリエーションが少ない傾向がありますが、カタナゴルフではスイングタイプに合わせてシャフトとヘッドが選べる点が特に素晴らしいと思います。しかもシャフトにおいては日本国内の有名ブランドから選べるのでお得も高いのではないでしょうか。
ヘッドが大型化するとスライスやプッシュアウトが多くなりがちですが、グースネックのヘッドをラインナップした点もいい所を突いています。
その価格が高いところが最大の欠点かもしれませんが、フジクラやグラファイトデザイン社のシャフトが着いているので、ある意味他社製品よりも安いと言えるかもしれません。
ただ、高反発のヘッドは一般のものと比較して特殊になりがちなので、ヘッドに合わせたカタナゴルフ社内製のシャフトを開発してもいいのではないでしょうか。また、バリエーションの一つとしてもっとシャフトの長い、飛ばしに特化した47インチくらいの製品をラインナップすべきでしょう。
カタナゴルフの総評
飛距離が落ちてきたシニア向けの高反発ドライバーが再び脚光を浴びていますが、カスタムシャフトをはじめから装着したドライバーはあまり類を見ません。飛ばしと同時にコントロールしたいというプレーヤーにはうってつけのドライバーと言え、かなりお勧めの商品に仕上がっています。
比較的知名度が低いメーカーかもしれませんが技術力も高く、製品レベルは高いと思います。他とは違う何かを求めている方、是非一度このメーカーのドライバーを使ってみてはいかがでしょうか。その飛びと方向性で、差をつけることが出来ることだと思います。